私と彼の関係
　昼ごはんのあと、また宮野君と二人で勉強をして、彼の家を出ることになったのは夕方の六時くらいだった。


ののかちゃんは宮野君のお母さんと買い物に行ったりしていた。


　彼が妹みたいな存在と言っていた意味が分かる気がする。


あの家にすごく溶け込んでいるんだって分かったからだ。


「二人とも送っていくわ」


　宮野君のお母さんが鍵を手に私達に話しかける。




　その言葉を受け入れようと思った直後、宮野君の声が聞こえてきた。


「いいよ。俺が送って帰るから」


「でも、車のほうが楽だからそっちのほうがいいと思うわ」


　そのとき、ののかちゃんが宮野君のお母さんの洋服の裾をつかみ、何かを小声で話していた。宮野君はそんな二人の様子を怪訝そうに眉をひそめていた。


　変な顔をしていた宮野君のお母さんが笑顔になる。
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