私と彼の関係
帰ってきたテストの点数の平均は七十五点。宮野君の言っていた点数には程遠い。
今まで勉強ができたわけじゃないのに、二週間や三週間でそれなりの点数を撮ろうとしたのが間違っていたのかもしれない。
宮野君は私の渡したテストを見て、難しい顔をしていた。
「まあ、今までのテストの点数を考えると上出来だな」
彼には結局今までのテストを全て見られていた。
笑われることはなかったが、恥ずかしい思いをしたことも必要以上に頑張った原因だった。今回のテストも全部見られると分かっていたから。
「でも、八十点には程遠いね」
彼は指で顎に触れると、私を眺めるようにしてみた。
「そんなにデートをしたかったんだ」
どこか挑発するような言葉に、素直に「そうです」とは言えずに、あたふたして返事をする。
「そんなことはない。ただ、夏休みに遊び相手がほしかったからで」
「まあ、そういうことにしておいてやるよ」
どういうことでも、私は宮野君と一緒に過ごせない。
宮野君はいつ勉強をしているのかと思ったけど、私の点数よりもいいどころかほぼ満点に近かった。
テスト問題も私の学校よりも難しいのに。