私と彼の関係
　三者面談にあわせて、母親だけが戻ってくることになった。三者面談は今までより成績が上がっていたことから、難なく終わっていたのだ。


「でも、優菜がまともな点数を取るとは思わなかったわ」


「まともって」


「いつも家でごろごろしているじゃない。お父さんと相談してね、優菜の点数があまりにひどかったら、二学期から転校をさせようかと相談していたの。でも、この点数なら中間よりはいいからまあギリギリ合格点ね」


　そんなこと初耳だった。


「言ってくれないと分からないじゃない」


「あくまであなたの自主性を見てみようってことになったのよ。自力で変わったなら大丈夫ね」


　一人暮らしといわれて、軽く考えていたけど、あまり親には信用をされていなかったんだろう。


　でも、そのことはまあいい。彼が私に勉強を強いるようになったのはもしかして。


「そのことって宮野君は知っているの？」
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