私と彼の関係
「どうかした?」


「何でもないよ。今から行くんだっけ?」


 なんか目をそらされてしまった。


 何か失礼なことでもしちゃったのかな。


「でも、やっぱり早いから、少しだけ中でお茶でも飲んでいかない?」


 宮野君とはやくあいたいがために早く待ち合わせをしたけど、どこかに行きたいというわけでもなかった。


「分かった」


 彼はそうあっさりと受け入れていた。


 宮野君を家にあげるのは珍しいことではなかったけど、それでもドキドキした。


 今、宮野君の目にはどう映っているんだろう。


 それが気になって問いかけてみるけど、宮野君は難しい顔をしたまま顔をそむけてしまっていた。


 今日はずっとこんな感じなのかな。


 おかしいのかな。私の格好。


 もっと普通に話をしたいのに。


「そんなにおかしい?」


「別に」


 宮野君は顔をそむけたまま、目を合わせようとしない。


 いつもならそんなこと絶対にないのに。
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