私と彼の関係
七時間でおきればまだいいほうといった睡眠時間だった。目覚ましなんていつ鳴ったのか分からないくらい、音が聞こえないのだ。


 口から漏れてくるあくびをかみ殺す。


 寝すぎると体に悪いらしいんだけど、とにかく眠ると本当に寝てしまう。


「毎朝、起こしてあげようか?」


「いいよ。悪いし」


 そんな子供みたいなことを親友には頼めない。せめて身内くらいならともかく。


「とりあえず明日はがんばらないとね」


 あいの言葉にうなずく。


「そういえば、今朝、宮野君に会ったの」


「そうなの?」


 羨ましいな。私もおきていれば宮野君と話をすることができるのに、と思ったときだった。
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