私と彼の関係
「言えません。無理です」


「別に強制はしないよ。じゃあ、行こうか」


 私達は学校に行くことにした。


 彼は少し遅れて歩く私を横目で見る。


「手をつなぎたいならつないでやってもいいけど」


「そんなことありません」


 顔が赤くなるのが分かった。彼はまたからかうような笑みを浮かべている。


 遊ばれているんじゃないかとおもってしまうほどだった。


「ごはんは?」

「今日は食べてないです。時間なかったし」


 昨日も食べていなかった。これから先、朝食べるパンでも買っておかないと、毎朝朝食なしになりそうだった。


「好きな食べ物って何?」


「好きな食べ物? カレーとか?」

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