私と彼の関係
第五章 幼馴染
 朝、待ち合わせ場所に行くと宮野君がいた。


 正直、彼はいないんじゃないかと思っていた。


「おはよう」


 彼は無表情で話しかける。


「おはよう」


 挨拶はしたものの顔を背けていた。


 あの子は誰なんだろう。


 あの後、一緒に帰るのは見た。その後は見ていられなくなって、家に帰ったけど。


 あの笑顔はクラスメイトに対する他人行儀なものとは違っていた。


 彼と親しいんだって分かる。


「今日は機嫌でも悪いわけ?」


 学校に行く途中、彼は私にそう問いかける。


「別に。女の子の前でへらへらしている誰かさんとは違いますから」


「昨日、高校の友達にあわせたことを根にもっているわけ?」

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