王子様はカリスマホスト
とりあえず1日目なので、千尋さんに教わりながら仕事を始める。
「じゃ、まず店の外掃いて来て、終わったら回廊を上から掃いて」
「はーい」
言われるまま、あたしはほうきと塵取りを手に階段を駆け上がる―――と。
下の方で、扉が開く音。
振り向くと、お兄ちゃんが扉を開けて立っていた。
「千尋、お前そろそろ着換えろよ」
その言葉に、千尋さんはなぜかちょっと慌てた様子で。
「え、でも俺、唯菜ちゃんに仕事教えて―――」
「ここは、ただ掃くだけだろ?そんなもん別に見てなくていい。―――掃き掃除終わったら、中のテーブル拭いてもらうからさっさとここ終わらせろよ」
後の方はあたしに向かって、相変わらず不機嫌そうに言うお兄ちゃん。
「はーい」
千尋さんは何となく心残りな様子であたしを見上げ。
「じゃ、唯菜ちゃん、なんかわかんないことあったら呼んで」
「ありがとうございます。たぶん大丈夫」
「―――あ、そう」
何となく残念そう?
ちょっと肩を落としながら店に入って行く千尋さん。
その姿を見送っていると、お兄ちゃんがあたしの方を見上げた。
じっとあたしを見てて、何か言いたそう?
「何?」
「―――それ、スカート短過ぎ」
「え―――そうかな?」
ひざ上10cmくらいだと思うけど、裾の方がふわりと広がっているせいで、もっと短く見えるのかも。
「その太い足、それほど見せびらかすようなもんじゃねえんだからさっさと行けよ」
そうして、さっさと店の中に入って行ってしまったお兄ちゃん。
―――むかつくっ
「じゃ、まず店の外掃いて来て、終わったら回廊を上から掃いて」
「はーい」
言われるまま、あたしはほうきと塵取りを手に階段を駆け上がる―――と。
下の方で、扉が開く音。
振り向くと、お兄ちゃんが扉を開けて立っていた。
「千尋、お前そろそろ着換えろよ」
その言葉に、千尋さんはなぜかちょっと慌てた様子で。
「え、でも俺、唯菜ちゃんに仕事教えて―――」
「ここは、ただ掃くだけだろ?そんなもん別に見てなくていい。―――掃き掃除終わったら、中のテーブル拭いてもらうからさっさとここ終わらせろよ」
後の方はあたしに向かって、相変わらず不機嫌そうに言うお兄ちゃん。
「はーい」
千尋さんは何となく心残りな様子であたしを見上げ。
「じゃ、唯菜ちゃん、なんかわかんないことあったら呼んで」
「ありがとうございます。たぶん大丈夫」
「―――あ、そう」
何となく残念そう?
ちょっと肩を落としながら店に入って行く千尋さん。
その姿を見送っていると、お兄ちゃんがあたしの方を見上げた。
じっとあたしを見てて、何か言いたそう?
「何?」
「―――それ、スカート短過ぎ」
「え―――そうかな?」
ひざ上10cmくらいだと思うけど、裾の方がふわりと広がっているせいで、もっと短く見えるのかも。
「その太い足、それほど見せびらかすようなもんじゃねえんだからさっさと行けよ」
そうして、さっさと店の中に入って行ってしまったお兄ちゃん。
―――むかつくっ