王子様はカリスマホスト
現実と夢の狭間
ホストクラブでのバイトを始めて、1ヶ月が経とうとしていた。
最初のころは眠くて眠くて、授業中に居眠りしてしまうこともしょっちゅうだったけれど。
それもようやく最近は慣れて来たところだった。
お兄ちゃんとは相変わらずで。
やっぱり毎日病院にきてくれてたのはたんに叔父さんのことを気遣ってのことだったんだろうなと、何となくがっかりしていたころ。
その日がやって来た。
「四十九日?」
「うん、明日だから、斎場に行くけど、大丈夫だよね?」
叔父さんの言葉に、あたしは一瞬詰まる。
なんだか、突然視界がぐらりと揺れた気がした。
「唯菜ちゃん?どうかした?」
叔父さんの声に、はっとする。
「あ―――ううん、なんでも・・・・・」
慌てて首を振った時。
事務所の扉が開いた。
顔を出したのは、凛斗お兄ちゃん。
「親父―――もう帰る?」
「ああ、明日は早いから、凛斗、お前もあんまり飲むなよ」
「わかってる―――」
言いながら、お兄ちゃんがあたしの方を見た。
「お前―――顔色悪くないか?」
眉間に皺を寄せてそう言うのに、叔父さんがあたしの方を見た。
「あれ?ホントだ。唯菜ちゃん大丈夫?」
「え―――大丈夫だよ。なんでもない」
慌てて手を振り笑ってみせると、叔父さんはそれでも心配そうにあたしを見つめた。
「そうかい?無理しないで―――早く帰って今日は寝よう」
その言葉に、あたしは素直に頷いた。
最初のころは眠くて眠くて、授業中に居眠りしてしまうこともしょっちゅうだったけれど。
それもようやく最近は慣れて来たところだった。
お兄ちゃんとは相変わらずで。
やっぱり毎日病院にきてくれてたのはたんに叔父さんのことを気遣ってのことだったんだろうなと、何となくがっかりしていたころ。
その日がやって来た。
「四十九日?」
「うん、明日だから、斎場に行くけど、大丈夫だよね?」
叔父さんの言葉に、あたしは一瞬詰まる。
なんだか、突然視界がぐらりと揺れた気がした。
「唯菜ちゃん?どうかした?」
叔父さんの声に、はっとする。
「あ―――ううん、なんでも・・・・・」
慌てて首を振った時。
事務所の扉が開いた。
顔を出したのは、凛斗お兄ちゃん。
「親父―――もう帰る?」
「ああ、明日は早いから、凛斗、お前もあんまり飲むなよ」
「わかってる―――」
言いながら、お兄ちゃんがあたしの方を見た。
「お前―――顔色悪くないか?」
眉間に皺を寄せてそう言うのに、叔父さんがあたしの方を見た。
「あれ?ホントだ。唯菜ちゃん大丈夫?」
「え―――大丈夫だよ。なんでもない」
慌てて手を振り笑ってみせると、叔父さんはそれでも心配そうにあたしを見つめた。
「そうかい?無理しないで―――早く帰って今日は寝よう」
その言葉に、あたしは素直に頷いた。