透明な私
第2章
春になりめでたく
大学を卒業し、
社会人になった。
出世を狙うわけでもなく
ただ、上司や同僚の
誘いでご飯に行ったり、
ホテルに誘われても
断る理由もなく
ついて行った。
そんな日々の中、
1人だけ不思議な奴が
現れた。
同僚の佐藤さん。
性別は男。
ご飯はしょっちゅう
誘ってくるのにホテルに
誘われた事はない。
しかも私の事を
本気で好きだと言った。
でも断った。
なのにほぼ毎日
誘ってくる。
意味わからない。