リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『同級生』・1
…いや、ただ単に、クジ運が悪かっただけだろう。
せめてもの救いは、窓際で後ろの席ってことだろう。
教卓の目の前だけは、さすがのアタシもカンベンだ。
「なぁなぁ、オレ、教科書忘れたんだ。見せてくれよ」
朗らかな笑顔で言ってくるアイツに、殺意少々。
…高校生にもなって、教科書忘れるか? フツー。
「…はい、どうぞ」
机の真ん中に教科書を置いて、見せる。
ここで断ったら、アタシ自身の評判が悪くなる。
「さんきゅー!」
悪い人ではない。
明るくて素直で、純粋。
…アタシには無いものを持っている男の子。
だからイラつくのかな?
せめてもの救いは、窓際で後ろの席ってことだろう。
教卓の目の前だけは、さすがのアタシもカンベンだ。
「なぁなぁ、オレ、教科書忘れたんだ。見せてくれよ」
朗らかな笑顔で言ってくるアイツに、殺意少々。
…高校生にもなって、教科書忘れるか? フツー。
「…はい、どうぞ」
机の真ん中に教科書を置いて、見せる。
ここで断ったら、アタシ自身の評判が悪くなる。
「さんきゅー!」
悪い人ではない。
明るくて素直で、純粋。
…アタシには無いものを持っている男の子。
だからイラつくのかな?