リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『同級生』・1
…にしても、コイツの髪って触り心地良いなぁ。

少しふわっとしたカンジで、手櫛をするとスルッと通る。

…アタシは毎日苦労してんのに。

頭を振るのは止めたけど、掴む手は放さなかった。

「ん? どうかした?」

アタシの心中を知らず、アイツは顔を上げた。

お互いの顔の近さに、思わず心臓が高鳴った。

誰もいない、誰も見ていない。

そのことがアタシをおかしくさせたのかもしれない。

ゆっくりと顔を下ろして、アイツにキスしていた。

「んっ…」

アイツは抵抗しなかった。

だから、長くキスは続いた。

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