アイスクリーム

「美味しいー。雪斗はアイスの美味しさわかってないね」

「お前は煙草とコーヒーのよさをわかってない」

雪斗が煙草吸ってるせいで部屋がやたらと煙い。外で吸って来てっていいたいけど一緒にいたいから…

「煙草何本目なの?」

「何本目じゃねーよ。これで一箱」

「吸い過ぎだよ!ちょっとは控えて!」

そういうと雪斗はニヤっと笑ってあたしの顔をみた。

「じゃあ優季は煙草より俺を夢中にさせてくれんの?」

そんなこと言われたって…。

「…ばか。勝手に吸ってれば。死んでもしらないから」

「ふーん。俺が死んだらアイスも食えないし一人でベッドだぞ」

あたしはしばらく考えた。

「それはやだな。でも雪斗死ぬのはもっとやだ」

煙草の灰が赤く燃えてる。真っ赤だ。

「優季、お前痩せたんじゃねーか?」

そういえばあたし最近アイスしか食べていなかった。
雪斗はあたしの手首をつかんだ。

「やっぱり…骨だけだ」

「あるよ。皮!」

なんて会話して電気を消した。今日も雪斗の腕の中で寝るんだ。


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