俺様系彼氏


夢を見た。


いつか遠い昔の。



「もえな…僕ね、お引っ越ししなきゃいけないんだって…」

「え?なんで?
もえな…りょうともっと一緒に遊びたい!!」

「パパに言われたの。
だから…一緒にいられないんだって…」

「イヤー…」



小さな私は必死に抵抗している。


この頃から私は涼を好きだったんだろう。

だけど…気付いていなかった。



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