俺様系彼氏
家に到着。
何を聞かれるかはもう分かってる。
「で、涼くんとはどうなった?」
ほら。やっぱり。
「よく分かんない…」
「あのさぁ、涼くんって…前、隣に住んでなかったっけ?」
「えっ…?」
「幼稚園の時ぐらいかなぁ…?
『わたし、りょうくんと結婚するのっ!』って言ってた…気がする」
「はぁ…?ホントに私が言ったの?」
「うん…。昨日、小さい時のアルバムを見てて、お花畑をバックにあたしと萌奈が写ってるのがあったわけ。
その時に萌奈がそんな事言ってたなぁ…って思って。
涼って名前も聞いた事あった気がして…」
「お花畑…。うーん…。あんま覚えてないなぁ…」
「あたし、すっごいビックリしたから覚えてるみたんだよね〜」
そんな事…あったかなぁ…?
─ガチャッ
ドアが開いた音がした。
「「えっ…?」」
「誰…?」
「分かんない…もしや…お姉ちゃん…?」