心遠距離


小5の9月頃のある日、朝学校に登校して下駄箱に入った私
そこには同じクラスの女子2~3人がいてさ、
いやだな・・・って思いながら横を通り過ぎた時にね




「まじでうざいんだけど、ぶりっこ」




私は聞こえてないふりして、その女子達から見えない階段のところまで行って
そこから駆け足でトイレの一番奥へ


だって泣きそうだったから


この時はもう自分が”ぶりっこ”って呼ばれてるのを知ってた
でも直接言われたのは初めて


その日の放課後も、下駄箱には朝と同じ女子がいて
私が急いで下駄箱から出て下校しようと思ったら


「ねぇ」

「な・・・何?」

「なんでお前そのキャラの服着てんの?」


私がその日に着てたのは、凄く有名な可愛いキャラクターの服。
誰でも持っていて、誰でも着てるような服。


「・・・・え?」


私は理解できなくて聞こえないふりをまたした。

だってね、


「自慢げに着んのやめてくんない?うざい」

「え?・・・どういうこと?」

「あーもういいよ、さっさと帰れば?ばいばーい」






な ん で ? 



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