胸が苦しくなるほど君を想った…
安藤さんが
あたしを離した…
「…」
「…」
「あの…」
先に口を開いたのは
あたしだった。
「彼女いるんじゃないんですか?」
「いるよ」
あっさりと安藤さんは
答えた。
「たしか二年くらい
付き合ってるんじゃ
なかったんですか?」
「うん」
だったらなんで…
「でも彼女とは
逢ってないんだ。」
は?
あたし彼女の代わり?
「僕たちお互いに
もう冷めてるよねって
話もするような仲だよ」
「なのに別れてないんですか?」
「うん…
僕からは振らないから」
意味わかんない…
「今まで付き合ってた人たちも
みんな僕から振ったこと
ないんだ…」
「振ろうとか思わないんですか?」
「んー…」
「安藤さんは
彼女さんのこと
本当に好きじゃないんですか?」
「なんかね
僕が泊まりにくる?とか
泊まっていい?とか
聞いても忙しいとか
ばっかりなんだよね」
いやいや
質問の答えに
なってねぇよf^_^;
でも…安藤さんから
なにか誘うってことは
安藤さんは
彼女さんのこと
好きなんだろうな…
あたしはそう思った。