「「キミに…」」 (梓&由浩)




梓はベットから降りてキッチンに行った。

キッチンに立ってる梓は初めて見た。

違和感がある(笑)





「ヒロー今ポテトサラダしかないやぁ

いい??」


「全然OK」

「わかったー」








明日、

梓が起きる前に出よう。


手紙を置いて、

出よう。


別に別れる訳じゃない。

手紙は梓1人で見てもらいたいから。

恥ずかしいし///



手紙なのは俺が

メールで長文を打つのが苦手だから。

クリアと電源のボタンよく間違える;;

それと間違えてメール消されない様に(笑)




最初はやっぱり『誕生日おめでとう』。


その次はこの3年間かな。

長かったけど梓との思い出は少ない。

でも1つ1つをはっきり覚えてるつもり。

これでも記憶力はいいんだ。

夜中に電話かけてきて俺が怒った事もあった。

梓がへこんでる時、慰めてくれたりした。

ほとんど野球関係だけどやっぱり

俺らは野球で繋がってる。



後は高校の時のこと。

梓の知らない俺の考えていた事書こう。

今度会って「あんな事あったよね」って

いっぱい話す約束もしよう。

休みの月曜日

めぃいっぱい使ってずっと話とこう。



あとは謝罪。

やっぱり寂しい想いさせて

やっぱり泣かす事しかできなかった謝罪。


シーズン終わったら今度はキャンプだけど、

なるべく苦手なメールするように書いとこう。





「梓写真撮ろー」

「えー(笑)」





最後にはこれからの目標を、


『出塁率トップ』
『盗塁王』
『月に1回ぐらいは会いに行く』

『彼女』も
『野球』も、

言い訳しないで

ファンに認められる選手へ。






< 24 / 26 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop