「「キミに…」」 (梓&由浩)




『ありがとうございました!!

では最後に一言ずつよろしくお願いします』


「自分は今日の試合で少しだけ自信が持てる事がでしました。ありがとうございました。今年入団ばかりの事は気にしないで自分なりにこのまま1軍で2勝3勝できたらな、と思っています。今日は応援ありがとうございました!!」


「今日はもの凄く調子がよくて、自分でもビックリしてるんですけど、だからと言って調子に乗らないようにして次の試合も今日みたいに頑張りたいです。今日はありがとうございました!!」



外野から、

いや球場全体から拍手が湧いた。




ボールにサインをして

外野まで歩いて行った。


松本コール、南コールが聞こえる。


やっぱり好きだな。

応援団が温かくて先輩もしっかりしてて、

やっぱり入団してよかった。

でも梓がなぁ;;

また膨れてるんじゃないかな。

今月…先月??から会ってないし

今日は梓の誕生日だし、

行かないと嫌われるょなぁ……。



「………嫌われたくないなぁ…」

「えっ??」


近くにいた南に聞かれていたみたいだ。


「何でもない」


笑顔を見せてボールを投げた。


持っていたボールを投げ終わると

いつもの様に深く礼をした。


これはいつもする事、

ファンの大切さを知ってるから

「ありがとうございました」
の意味を乗せてしている。


お辞儀をすると拍手をくれる。

本当に温かいファンだと思う。


その後写真を撮ってベンチに急いで戻った。






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