-sad and painful-
少し緊張気味に

琉香の後ろをトボトボ歩く

「咲~歩くの遅い!!置いてくよ!」

「あっすみません…」

「ねぇ、もしかして緊張してる??」

「え…そんな訳ないじゃんっ!!
全然してないよ。だって私たち赤の他人なんだよ。」

「ふーん。ならいいけど」

本当は…

すっごく緊張してる

心臓が飛び出しそうなくらい

知りたくないけど知りたい

いや、知る勇気がないだけ

病院に行ったら私の知らない貴がいそうで

私には見せなかった貴がいそうで・・・

正直こわかった
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