アタシとダンナとダンナのオカン
次の休みに
アタシとアツシとえみこはタンスを買いに出掛けた。

そこで早くも価値観の違いを実感した。


えみこは買い物ということでテンション上がっていた。
買い物が大好きなのだ。
とにかく買いたい。
どうせ買うなら良いものを。
高いものは良いもの。


何十万とするタンスを見ては
「いーわねぇ〜、化粧箪笥も買った方がいいんじゃない?」


ーどこにタンス2つ置く場所があんだよ?そもそもお金ないのにそんな高いの必要ないでしょ。


だんだん私は腹が立ってきた。


「これはどう?」
と高級タンスを指差すえみこに
「私はそんな高いのは…。」
と引き攣った笑顔で返す私。

そんな様子を察したのか、一緒になって高級タンスを開け閉めしてたアツシも、
「そんなのいらないよ」
と加勢した。


息子の意見は絶対のえみこはそのタンスを渋々諦め、でも20万くらいのタンスに落ち着いた。


タンスに20万…。
お金持ちならいいだろうけど…。


アツシがローンの手続きをしてる間えみこが寄ってきた。
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