恋を知った日
「紫藤 柚羽、お前を迎えにきた。」
…は?
「なんで私の名前知ってるの?あなた誰?顔を見せなさいよ」
そう言うと、ロウソクのような淡い光が闇を照らした。
「私の名は、クラン・ウィンブルドン」
目の前にあった綺麗な顔がそう言った。
「あの…迎えにきたって…?」
少しドキドキしながら言った。
「お前の魂を天に持ってくのが私の仕事。」
彼はさらりと言った。
「あなた…何者…?」
私、とうとう頭おかしくなったのかな?てか、もう死んでるの?
そんなことを考えている私をよそに彼は冷静に答えた。
「悪魔。」
なるほどー…って
えぇぇぇぇぇー?
きょとんとしている私を見て
悪魔が言った。
「頭わりーな。お前の魂をソラに持ってくのが俺の仕事。つまり、お前が死ぬ直前に俺が殺すの。わかった?」
いきなり口が悪口なったなあ…
私の思考が読まれたのか
悪魔が睨んでくる。