冬季限定!!ホットジャー
「てめぇら近頃コソコソなにしてんだ」
「…は?」
「なんのこと?黄木君」
マフラーに薄着の黄木が藍川と緑間に突っ掛かってきた。
これで何度目になるか、藍川は嫌そうにため息をもらす。
「勤務外はプライベート、女みたいに気にしてお前は俺の彼女か、お袋か、ストーカーか」
「選ぶならお袋だ」
「そこはノルな!!降りて突っこんでこい!?」
「寒いですね〜」
「緑間も突っ込めっつーの」
「近頃2人でなにか企んでんのは解ってんだ、そんなに俺がきにくわねぇか」
口の端をあげて笑う黄木はどこか敵意が見える。
「気に入らねーな」
藍川は言った。
睨みをきかせ黄木を見る。
「まず、そのTシャツだ、寒い!!」
黄木の上着は白地のTシャツに真ん中で太陽が笑っている。
「次に………何だその短パン(?)はあぁぁ!?」
下にはB'●のあの人が昔履いてたようなみっっっじかぃ短パン。
「んで、一番問題はそのマフラー!!寒いなら全部隠せ!!首だけ敏感なんか!?首だけ守れりゃいいんか!?違うだろおぉぉ(怒)」
赤いマフラーが冷たい風になびいていた。