冬季限定!!ホットジャー


「え?え?え?昨日、ほくろのアナウンサー手嶋さんが暖かい春のような1日になるでしょうって…いったのに」


「寒波ですね」


ひゅううぅぅぅー。


前に歩くにつれ激しくなる風、雪。


ガタガタ震える藍川に、にこにこ緑間。


歩いて歩いて、下には雪がギュッギュッと鳴き始めていた。




「あばばばばばば((゜ロ゜))」


「確かこの先は幼稚園だったような…」


「は?よくわかるなこんな中」


「いえ、黄木君の仕事場ですから」


「あ、そか」



何度か呼ばれて手伝わされた幼稚園の行事。

決まって大やら小やらもらした園児の世話を積極的にやらされ、関わるまいと誓ったのに目の前に今まさに立っている。


雪は膝まで積もっていたが風はやみ、雪だけが降り続いていた。






「子供は元気ですね」

へらへら緑間が指をさした。

外で園児に先生がはしゃぎまわっている。



「短パンの意味がわかんねーけど」


藍川も一緒に中を見てみた。

可愛い女の先生、はしゃぐちびっこ、悪ガキ、ムキムキの男の先生に…………


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