冬季限定!!ホットジャー
『ゴホッゴホッ!!あ、痛っ!いたたたた!?ゲフ、や、やめろー!!!!』
悲痛な叫びが日下部さんのポケットから止まらなかった。
「待ってろ……必ず助けるからな!!」
最初ホカロンの悲鳴に耳を疑った。
まさか、捕らえているはずのイエローに逆に死地へと追いやられるとは…
しかも自分の体を使って仲間を苦しめるなんて、考えただけでもゾッとする。
グツグツと煮えたぎる腹の底、走り通しなせいで体も熱を発している。
日下部さんは今ならかめかめ破を撃てそうな気がしたが、今はそんなことをしている暇がない!
今にも構えをとりたかった、「ハアアアアアァァァ!!」といいながら気を高めてもみたかった、螺旋●も撃てそうな気がする……。
しかし、そんな少年の願望よりも我らが万年風邪ひきっぱなしの大将を助けにいかなければ。
日下部さんは誘き出された幼稚園へと足を速めた。