冬季限定!!ホットジャー
「さて舞台は出来た…貴様ら準備はできているな」
ホカロンが日下部さん、ヌックの前に立つ。
「ホカロン様」
「あぁ」
ヌックが素早くホカロンのチャンチャンコを取り、自らのチャンチャンコも後ろに綺麗に畳んで置いた。
ホカロンの冬将軍としての姿がそこに現れる。
長い黒髪を高い位置で結びどこからか吹く冷風がそれを揺らす、白い鎧が光に反射を繰り返しなんとも眩しかった。
面長の白い顔には似合わない鋭利な瞳が青に染まっている。
ひとたびそれが目を細めると、それはもう獣の類いに姿を変える…
「さぁ、始めようかホットジャー!!!!」
冬将軍の低く透き通った声が勇ましく放たれた。
そしてホカロンのマスクは投げられる………。