冬季限定!!ホットジャー



「おい!!しっかりしろよ、イエロー!?」



冷たい雪の固まりに呼び掛けても返事がない、雪だるまだから冷たくて生きているのか解らない。



「イエロー…おい寝るんじゃねーよ」



「ブルー」



グリーンがやめさせようと肩を掴んだが構わずに振り払った。



「ブルー……イエローは僕らが登場シーンにこだわっている間に」



レッド(菊地)が悲しそうに俯く。



しかしブルーは悲しみよりふつふつと今にも爆発しそうな怒りが沸き上がっていた。





「自分の体を攻撃できねぇとでも思ったのか?」



黄木の姿をした日下部さんが嘲笑うように見下ろしている。



ブルーがグッと拳を握った時だった。



グリーンがそっとブルーに近づくと

「これをあいつの口目掛けて入れてやって下さい。」


そういって握った拳に何か掴まされたがブルーは殴る合図だと一気に駆け出した。




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