冬季限定!!ホットジャー
「こぉのおぉぉ雪だるま野郎!!!!」
「甘い、今の俺は雪だるまの頃と違うぜ」
握った拳をパンッ!と一瞬で下に弾かれ体がバランスを失う、前にのめりこむが踏ん張った足を雪にのまれた。
なんとか足を出して相手を睨もうと顔を上げれば黄木の見たこともない笑みが歯を見せた。
「その憎い戦闘服脱がしてやろうか?」
「ぐぇっ!?」
グイッと被っていたフードを力任せに引っ張られた。
思わず潰れたような声が出るも右に左に振り回され声を出すのもままならなくなっていく。
「カハハハハは!!ほら、脱げ脱げ!!そんな耐寒+18の憎い装備なんて脱いで寒さを感じろ!?」
「ヤメロ!?」
ボフ
雪玉が日下部さんの顔面で破裂した。
「…うまいな」
そこには雪玉を投げたレッド(菊地)がいた。
顔を真っ赤にして寒くないはずなのに小刻みに震えて…。
黄木の日下部さんはぺろりと顔につく雪をなめあげた、まるで獣のそれにいつもだらける黄木の姿はもう見えない。