冬季限定!!ホットジャー
「なんだなんだぁ」
日下部さんが楽しそうに口を歪めた。
前にブルー、後ろにレッド(菊地)が陣をとる。
「お前の仲間は手を出さないみたいだし、その体、返してもらうぜ」
チラリと遠くに見える冬将軍と雪女、傍観を決め込んで動く気配は全くない。
ブルーの指し示す先にイエローの体が、腕を組んで見下すように見詰めていた。
そのまた後ろにレッド(菊地)。
さて、もう仲間の為なら手段など選んでいられない。
真面目に、ここは取り戻しに全力を出す。
「行くぞ!!」
一番に動いたのはレッド(菊地)だった。
降り続ける雪、足に絡む雪にさえものともせず日下部さんに駆け出した。