冬季限定!!ホットジャー




「う、おおおおおおおおえぇ!?」



躊躇なく、ブルーが力の限り握り込んでいたある物が日下部さんに支配されていた黄木の口にねじ込められていく。




必死に逃れようともがく相手をレッド(菊地)が固定し、潰れた、むしろ汁がにじみ出た『死ん茸』が今、憎き日下部さんの体内に注入された。




ゴクン。



しまった!!




「あーあ、食べちまったな、でも吐くのもめんどくさいよな?黄木」



ブルーがまたニヤニヤ笑った。




そうなのだ。
日下部さんは日頃、うざったいくらいに行動的で暑苦しい雪だるまなのだが……何故か今は心の底から面倒くさい!!



動きたくない!
眠い!
ダルイ!
帰りたい!
でもそれも面倒くさい!
今すぐ寝たい!!




心の葛藤の末、出した結論は……











「来たよ!!」


レッド(菊地)が叫んだ。


黄木の体から日下部さんの魂が出てきたのだ。



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