三日月
暗かったので、最初はよく見えなかったがだんだん見慣れてきた。


私は・・・瀬知の上に倒れていた。




私はあわてて瀬知からどいた。

「瀬知・・・、わざわざ私を助けてくれたの・・・?」


瀬知はかすかな声で返事をした。


「・・・しいか・・・さっきのは誤解・・・なんだ・・・おっ、俺が教室で宿題やってたら・・・アイツが・・・松木がいきなりやって来て・・・、『しいかを裏切らせて』とか・・・言って・・・キッ・・・キス・・・してきたんだ・・・」


(そうだったんだ・・・)

「瀬知は悪くないよ。とりあえず、保健室に行こう。」


私は瀬知の肩を支えて保健室へ向かった。



後ろからゆきがこっちをみているとも知らずに・・・。


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