三日月
今日の休み時間までのゆきとは違う、有紀だった。


なんだか冷めた目に冷たい口調――・・・


私には、いつも一緒だったゆきが何でこんなに変わってしまったのか――・・・分からなかった。





「あんたね、いい子チャンぶるのもいいかげんにしたら?
まぁその『いい子チャン』のおかげで宿題の時も助かったけどね。
今まで我慢してきたけどもう沢山。

じゃあね、ばいばい。」




私は身動き一つできなかった。


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