三日月
病院に着くと、瀬知の両親らしき人だけでなく警察も数名来ていた。

みんな集まって何か話していた――・・・



その時医者から声をかけられた。


「鍛冶詩織さんですよね?

瀬知君の彼女だった・・・。」



『だった』・・・?



私はその言葉に反応した。



「『だった』って・・・、私たち別れてませんけど・・・っ!!!」


医者は黙って、首を横に振った。



「私についてきてもらえますか?」


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