三日月
「何・・・この泥・・・足動かない・・・っ!!!」

泥はどんどん量を増してきて、私の腰辺りまであがってきた。


「だ・・・誰か・・・。」


助けを呼ぼうとしたが、声がうまく出せなかった。


もうだめ――

そう思ったとき。



誰かが私の腕を引っ張った。


2人で、男だった。


光で顔がよく見えなかった――・・・



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