三日月

学校で

私は家で苦しい生活をしている分、学校では比較的楽しく過ごしていた。


「おはよっ!しいか!!!」


「ゆき!おはよ~☆」


私の名前は『鍛冶詩織』で、小学校の時からずっと『しいか』と呼ばれている。 



「ねえねえ、数学の宿題やってきた~?」

「うん!やってきたよ♪」

「マジ??よかったぁ。。じゃあ後で見せて?」

「いいよ!」

「ありがとう!しいかは優しいね~☆」


私の友達『松木有紀』は、中学に入って一番最初に仲良くなった子。

よく忘れ物をするおっちょこちょいだ。


ゆきにはよく相談にのってもらっていた。

父親のことも話していた。


「今日の体育持久走だよねー?」

「うそ!私運動シューズもってきてないっ」

「私も忘れた;後で別のクラスの人に借りに行こう!」


――私たちはいつも一緒だった。
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