三日月

不幸

12月20日。

学校では生徒たちがクリスマスパーティーなどの話をしていた。

もちろん私たちも。


「ゆき、クリスマス遊ぼう!」

「OK☆あ、でも・・・瀬知君と会わなくていいの?」

「瀬知とはクリスマス・イブに会う♪」

「なあんだ!そっち系?」

「うん!そっち系☆」


――学校でなら自然に笑うことができる――


しかしそう思えるのはこの日までだった。



私はこの後起こることが予想できなかった。
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