三日月
放課後、携帯電話を見ると瀬知からメールがきていた。

「件名:ごめん

本文:今日先に帰ってて;」



こういうメールが来たのは初めてだった。

(今日何かあるのかな・・・。)

そう思いながら、私は重い足どりで家へ向かった。


ガチャ


「ただいま・・・。」

家に父親がいなかった。


そういえば今日は父親の高校の同窓会だった。


「あ、やばい;筆箱忘れた・・・今ならまだ学校に行けるよね。」


私は家を出て再び学校に行った。
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