リクエストを基にした・【Boys Kiss】シリーズ 『甘々』・1
そう言うと、ボロボロ泣き出してしまった。

「わっ! おっ驚いたか?」

「嬉しいっ…!」

泣いてオレの胸に飛び込んできた。

だからオレは頭を撫でながら、ぎゅっと抱き締めた。

しばらく泣いていたけれど、ゆっくりと顔を上げて、オレの顔をじっと見てきた。

オレはアイツの赤い唇に、キスをした。

涙に濡れて、少ししょっぱかったけれど、ぬくもりと気持ちが伝わってきた。

唇を離した後も何だか嬉しくって、ハンカチでアイツの顔を拭きながらも、笑っていた。

ああ…オレはコイツのことを、大好きなんだって、自覚した時だった。
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