i want,
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昼間はみんなでバスケに熱中した。
久しぶりにやる真依との3on3は凄く楽しかったし、同時に真依の腕が上がっている様にも思った。
どうやら真依は、バスケ部に入ったらしい。
真依とさと、垣枝が組んだ時は、卓也と田口、あたしの組は惨敗だった。
一方でみど達は、スカートだからとバスケに参加しなかった。
さとからバスケをするから動きやすい格好で来いと言われなかったのだろうか。
正直あたしは、それを冷めた目で見るしかなかった。
それでも久しぶりにみんなではしゃぎ、お腹の底から笑った気がする。
思い出は辛いことがどうしても浮き彫りになって残ってしまうけど、こうして戻ってみたら、案外あたしは笑っていたことに気付けた。
真依がいて、さとがいて、卓也や福山、田口がいて。
そして中心に、あの見下した笑顔の垣枝がいて。
とても些細な時間が、今思えば何よりも大切な時間だった。
それに気付くことができただけ、あたしは大人に近付けたのだろうか。
みんなの笑顔を、あたしは心の底に焼き付ける。
長い夏の昼間と同じように、この時が永遠に続けばと、ちょっとだけ真剣に思ってしまう自分がいた。