i want,

…ヒカル。


あたしはずっと我が儘だった。


ヒカルが欲しくて

側にいたくて

あたしだけのものであって欲しくて


それが愛だと、バカみたいに単純に信じてた。


変わらないことを願っていたのは、変わらなければそれは叶うと、どこかで本気で思っていたから。


不変なんて存在しないって、もうわかってたはずなのに。




…ヒカル。


どうしてあたしは、一度もあなたに優しさを見せれなかったんだろう。


ただ優しく頭を撫でて、大丈夫だよって、心配しなくていいよって、どうして一言言ってあげれなかったんだろう。


後悔は降り積もるばかりで、一向に溶けていってくれない。
幼かったなんて、言い訳にならない。


ヒカルだけは何があっても、信じてあげればよかった。














変化を誰より恐れてたのは、他でもない、ヒカルだったから。