i want,
静まり返った町体裏に、あたしの叫びが響いた。

「てめ…っ」、潤君があたしに向かって来ようとしたが、ヒカルがそれを制す。

視線はあたしに向けたまま。

「…お前がやられたこと考えりゃ、当然の報いじゃ」

冷静沈着なヒカルの声。
下唇を噛み締める。

「こいつがお前に与えてきたダメージを、凝縮して与えちょるんじゃ。自業自得。…何で笑わずにおれる?」

そう言うヒカルの笑顔は、あたしが見たことのないものだった。

あたしはこんなに冷たいヒカルを、こんなに痛いヒカルを、見たことがない。

「…ヒカルは、変わった」

知らない。

「何で?ヒカル、言ってたやん。やられたらやり返すってやり方より、その人より上に立とうってやり方のが正当じゃって、そう言いよったやん」
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