i want,
消えそうな一言。
一瞬、ヒカルが泣いているように見える。
胸が張り裂けそうだった。
痛すぎて、声が出ない。
何か言わなきゃ。
言わなきゃヒカルは。
「お前も来いっ!」
不意にヒカルの腕が捕まれた。
生徒指導の先生は、そのままヒカルを引っ張って行く。
ヒカルは逆らうことなく、その身を任せた。
視線が、途切れた。
「お前らここで何してたんだ?」
「菊地さん…先生、保健の藤牧先生を!」
その場に残ったのは、あたしとみどだけだった。
泣き続けるみどに、先生達がなだめる様に近づく。
誰かがあたしに何かを言った。
でもそれは、あたしの中に届いてこなかった。
あのヒカルの表情が。
あのヒカルの言葉が。
あのヒカルの、途切れた視線が。
渦を巻いて、消えていった。
何も、残らなかった。
何かが、終わった。
一瞬、ヒカルが泣いているように見える。
胸が張り裂けそうだった。
痛すぎて、声が出ない。
何か言わなきゃ。
言わなきゃヒカルは。
「お前も来いっ!」
不意にヒカルの腕が捕まれた。
生徒指導の先生は、そのままヒカルを引っ張って行く。
ヒカルは逆らうことなく、その身を任せた。
視線が、途切れた。
「お前らここで何してたんだ?」
「菊地さん…先生、保健の藤牧先生を!」
その場に残ったのは、あたしとみどだけだった。
泣き続けるみどに、先生達がなだめる様に近づく。
誰かがあたしに何かを言った。
でもそれは、あたしの中に届いてこなかった。
あのヒカルの表情が。
あのヒカルの言葉が。
あのヒカルの、途切れた視線が。
渦を巻いて、消えていった。
何も、残らなかった。
何かが、終わった。