i want,
…ヒカル。
あたし達はずっと、お互いを求めすぎていた。
だからこそ、些細な距離すら耐えられなくて、寂しくて悲しくて仕方なかった。
一度は別れを選んだけど。
どうしようもないこの衝動は、どんなに離れても消えることはなかった。
離れても、寂しいことにかわりはなかった。
その事に今、ヒカルが気付かせてくれた。
離れることが、答えじゃなかった。
離れてもなお、消えない想いが答えだった。
例えばいつか、また二人が抱きしめ合える日が来たとしても。
もうずっと、触れることができないままだったとしても。
それでもきっと、この想いは変わらないだろう。
言葉にならない、この想い。
i want,
あなたの全てが、ただ欲しかった。
たった、それだけの想い。