¥50-君に届ける恋-
明けましておめでとうございます
今年もよろしく
定番のメッセージを何十枚と書いていると、机の上に置いてあった携帯が振動した。
黒色の携帯を手に取り、開く。
『年賀状送りたいから、住所教えて(゜O゜)』
変な顔文字と供に、一行だけ送られてきたメール。
クラスメイトのマキからだ。
異性から年賀状をもらうのもどうかと思ったが、
自分の住所を画面に打ち込み、送信した。
『年賀状送るから、その住所見て送り返してきて〜』
数分後にマキから返ってきたメール。
意味がわからない。
「……?」
その後何度聞いても、マキが住所を教えてくれることはなかった。
結局マキの分の年賀状だけを残し、他の人に送る年賀状を書き上げることにした。