氷の女王に口付けを
U字型のブレードは、左側のエッジ(直接氷に触れる部分)に重心を置けば左に曲がる。
重心を細かく左右に移しながら、氷面に波模様を刻んでいく。
久々の貸し切りは気持ちがいい。
大勢でわいわい滑るのも楽しいけど、やっぱ練習となると一人の方が気兼ねなく練習できるしね。
十分ほど滑り続け、そろそろジャンプの練習に入る。
まずは一回転ジャンプをなんなく跳んで身体を馴らして。
そしていよいよ三回転に。
後ろ向きで右足のアウトサイドエッジ(外側のエッジ)に乗る。
右なりの軌道を描きながら、左足のトウ(ブレードの先っぽ)を身体の後ろで氷に向かって勢いよく突いた。
3T(トリプルトウループ)
基礎点4.0の三回転の中でもっとも基礎点が低く、難易度も低いジャンプ
3-3のコンビネーションジャンプの二つ目に使用されることが多く、男子では単発で跳ぶ選手はあまりいない。