氷の女王に口付けを
「ごごご、ごめん!」
光の速さで扉を閉める。
バカバカバカ! なんでノックするの忘れてたんだ!
いくら幼馴染だからって、着替えを覗く(不可抗力だけど)なんて最低の行為だ。
あ、でも、意外に美優って胸があったんだなぁ……。
「て、俺は変態かー!」
「なに部屋の前で騒いんでの?」
「うわああああ!」
ふいにかけられた声に過剰反応。
いつの間にか扉が開けられていて、ジャージを着込んだ美優が立っていた。
着替え終わったのか。良かったぁ。
「まったく、ノックぐらいしてよね」