氷の女王に口付けを

にこやかな表情から一転、真面目な顔に変わる。


お願いってなんだろう?


昔俺が着ていた衣装が欲しいのだろうか。


それなら喜んで提供するけど、なんだかそんな感じではない。


もっと真面目というか、大事な話っぽい。


「タクさん。僕がジュニアに上がって、国際大会に派遣されるぐらいの選手になったら」


一呼吸置いて、龍君が言う。


「僕の振付師になってください!」






えーと……はい?


振付師? 誰が? 俺が?


龍君の振付師に俺がなるの!?
< 142 / 214 >

この作品をシェア

pagetop