氷の女王に口付けを
基礎点8.2の六種類あるジャンプの中で、ただ一つ前向きで跳ぶもの。
他のジャンプと違い半回転多く回る必要があり、前向きで踏み切るため他のジャンプとタイミングが異なり難易度の高いジャンプだ。
後ろを見ながら右足アウトサイドエッジで後方に滑り、左足アウトサイドエッジで踏み出すように前向きに方向転換して踏み切る。
エッジが氷を削り、身体が回転しながら宙に浮く。
一回。二回。三回。
……半!
しっかり回り切ったが、着氷の際にバランスを崩してオーバーターン(着氷のランディングで一回転してしまうこと)になってしまった。
やはりこのジャンプだけはどうも上手くいかない。
男子では六種類の三回転ジャンプは必須だ。これらを跳べなければ国際大会どころか国内大会でも表彰台に上がることはないだろう。
3Aの成功率は現在50%弱。
シーズン終盤になれば精度が上がるが、それでも70%ぐらい。