氷の女王に口付けを
これも無事着氷。難しい入り方のジャンプだが、綺麗にまとめた。
昨シーズンは後半のジャンプを確実に跳ばせるために演技の繋ぎを省いてきたが、今期はジャンプ前にステップを踏ませ、さらに助走にも細かい振り付けが施されている。
スローパートがないこの曲でこれほどまでの運動量をこなすのは至難の業だ。
GPシリーズも演技後半の体力不足でジャンプが乱れ、その影響で振り付けなどにも支障をきたしたが、全日本までに死に物狂いで滑りこんだ成果があった。
奴の表情はイキイキしている。まだ大丈夫。イケる。
後半三つ目のジャンプはステップからの3S。
イナバウアー、シャッセ、ロッカー、カウンター、チェンジエッジ、モホーク、スリー。そこから3S。
なんなく着氷。簡単なサルコウとはいえ、これだけ複雑のステップから入れば高評価を貰える。
シメは、ルッツからの三連続コンビネーション。
後ろ向きから右足のトウを突き、左足アウトエッジで踏み切る。
空中で三回転。すかさず左足のトウを突いて2T。さらにフリーレッグを解かずに着氷した足でそのまま踏切り片手を掲げた状態で2Lo。