氷の女王に口付けを
プロポーズ
公園のブランコに乗るなんて、何年ぶりだろう。
大会も無事終わった。
極度の緊張から解放された喜びは、感慨深いものがある。
嬉しいけどちょっぴり悲しいというのかな。
雪がチラチラと舞ってきて、徐々に雪が積もっていく。
そういえば、去年の今頃も雪が降ってたっけ。
ブランコが揺れる。
ギーギーと錆つく音が耳に痛いけど、気にせず揺らす。
ギーコギーコ。
お、なんだか楽しくなってきた。
公園で遊んでいる人は俺しかいない。
誰もいないから、ちょっとぐらいいいよな?